前結びとは

きものは日本の素晴らしい伝統的な文化です。

 
少しでも多くの方々にきもの文化を触れていただくために、誰もが気軽にきものを着こなせるようにしたい。

もっとカンタンに帯を結べないものか。そんな想いから、「前結び着付け法」の伝統を今に伝えています。
 




 

昔はみんな前結びだった

今をさかのぼること450年前、「前結び」の歴史は安土・桃山時代に始まります。

江戸時代に盛んに発行された浮世絵などに見られるように当時の帯は幅が細く、横や前で結んでいました。

時代を経て、帯幅は世相や人気役者の台頭、織物の発展などによりさまざまな流行がありました。広くなるに従い、帯結びも後ろへと変化し、難しい方法に変わっていきました。

後ろで結ぶ着付け法が主流の現代、どんなに美しいきものを持っていても、どんなに素晴らしい帯の結び方を知っていても、手間や時間がかかる難しい方法では、「気軽に楽しむ」とまでは、なかなかいきにくいものです。
 

着物2分、帯3分

中村着物教室で学べる「前結び」では、「きもの2分、帯3分」が合い言葉。

前で結んで、形を整えてから後ろへ回すので、思い通りのキレイな帯結びが出来ます。
回す時に「型がくずれない?」「着物は乱れない?」という疑問をお持ちの方も心配無用です。

くずれないのには理由があります。

専用の帯板を使えば、楽に回すことができるのでご安心ください。

「前結び」を習得すれば、お出かけ前の着付けもラクラク。
何時間も前に早起きして、あわてて着付けて外出先で着崩れ……という失敗もありません。
余裕をもっておでかけ出来ます。